今日で11月も終わり、いよいよ冬に突入です。

そんな秋の終わりに、立派な柿をいただきました。

とても大きく艶があって本当に美味しそうです。


柿は秋の味覚ですが、冬になり枝にポツンと残された柿「木守り柿」は冬の季語です。

来年も収穫できますように…との願いが込められているそうで、自然に『感謝』する日本の心も感じられますね。


その昔、千利休が長次郎に作らせた楽茶碗の中にも『木守』という茶碗があります。

その名の由来は、利休が弟子たちに茶碗をわけた際に木守り柿のように手元にひとつ残ったから…とも、利休が最後までこの茶碗だけは手放さなかったから…とも、茶碗の姿が柿のようだったから…とも言われているようです。


いずれにせよ、生活に密着した風景を茶道具に反映させた利休らしい、素敵な名のつけ方でだと感心してしまいます。


…秋の夜長、そんなことを思いながら、ゆっくりじっくり楽しんで柿をいただきたいと思います。

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